血液型に基づいた食事療法 わかりやすい解説と食事のガイドライン

血液型物質は食品中の特定のレクチン(たんぱく質)に反応する

 医師のピーター・ダダモは、血液型物質が特定タイプのレクチン(動植物中に含まれるたん白質の一種)と反応して、凝集・沈降などの特異抗体反応に類似した現象をひき起こすことに注目し、自分の血液型と反応するレクチンを含む食物を避けるよう食事指導をすることで、病気治療や健康増進に効果があることを発表している。

 以下はダダモの研究による食事指導内容を整理、要約したもの。

 ダダモの説に対しては異論を述べる医師も多く、また詳細なリストに従って禁止食品を排除しようとすると、食生活が非常に煩雑になる難点もある。

 しかし、とくにアメリカ人に多いO型の人で、この食事療法を実践して健康の改善に役立った実例も多数あるので、興味のある人は参考にするとよい。

 ちなみにこのパターンを見ていると、日本発祥の古典的玄米菜食やマクロビオティックが日本人で最多数を占めるA型に向き、他方でB型の多いインド発祥のアーユルヴェーダ式食事がB型に向く。欧米人に多いO型向けの食事が最近注目を浴びているローカーボ食と一致するのが興味深い。

 自分の血液型に合わないレクチンを含む食べ物を多くとると、以下の症状が現れやすくなる。

 ・消化不良、胃や腸が荒れたりガスが出る
 ・血液中や腸に毒素がたまる
 ・代謝がスローになり、カロリーを効果的に燃やせないので肥満を招く
 ・インシュリンの生産や働きが妨げられる
 ・ホルモンバランスが乱れ、浮腫、甲状腺機異常などが起こりやすくなる

もちもちの米粉ピザ(フィレンツェ)。
イタリアの都市圏でも小麦を使わないピザやパスタが普及中

血液型ごとの簡単な説明と食事のガイドライン

O型

 狩猟民族系、肉食タイプ。消化器は頑丈だが免疫機能が昂進しやすい。、新しい食事パターンや環境に適応しにくい。ストレス発散には激しい運動が効果的で、代謝効率をよくすることが体重管理とエネルギーを維持するのに必要。

食事のガイドライン
 魚、赤身の肉など動物性タンパクと野菜を十分にとり、穀物は控えめに。卵は食べてもよい。海草などでヨウ素を十分にとる。小麦は強い反応があるので、できれば食生活から完全に除く。乳製品は控えめに、できればバターとヨーグルト以外の乳製品は避けた方がよい。

A型

 農耕民族系、菜食タイプ。消化器はデリケート。パターンの決まった食生活と環境が合う。ストレス発散には気分を落ち着かせてくれる活動が効果的。体重管理とエネルギー維持には穀物と野菜中心の食生活が望ましい。

食事のガイドライン
 穀物(米、そば、オートなど)と野菜を中心に、タンパク質は大豆、豆類、魚を中心にとる。肉類は消化しにくく毒素としてたまり、また体脂肪としてたまりやすいので避けた方がよい。卵は食べてもよい。小麦はあまりとらないようにし、バターとヨーグルト以外の乳製品は避ける。

B型

 遊牧民族系、雑食タイプ。免疫機能は強く、多様で柔軟な食生活に適応できる。乳製品も問題ない。ストレス発散にはクリエイティブな趣味やクラフトなどに打ち込むのがよい。肉体と精神活動をバランスさせることが健康維持に重要。

食事のガイドライン 
 いろいろな食材を偏りなく、バランスよくとり合わせるのがよい。小麦は大量にとりすぎなければ問題はない。他の血液型では避けた方が無難な乳製品もよく吸収して活用できる。

AB型

 A型とB型の近代混合系。環境や食生活の変化にどう反応するかはパターンが見極めにくい。消化器はデリケート。ストレス発散には精神的エネルギー、クリエイティブな活動と肉体的な活動をバランスして用いるのがよい。

食事のガイドライン 
 A型に準じる。ただしA型には勧められない乳製品もとりすぎない程度であれば含めてよい。

補足 アレルギーについて
 上記のアドバイスは血液型の型物質と食材中のレクチンの反応に基づいている。個々のアレルギーはこれとは別に追加で考慮する。

 小麦やコーンは、ほとんどの人が程度の差こそあれアレルギーがあるで、とり過ぎないようにする。とくにO型は注意。

 空きっ腹にパンやめん類などの小麦食品を食べた後、頭がぼーっとするのはアレルギー反応であることもあるので、自己観察して必要なら小麦を食生活からとり除き、体調が改善するかどうかを見る。

 乳製品はアレルギーまたは乳糖不耐症のある人が多く、とくにA、O、AB型は注意。

 一般的なアレルギー症状の多くは乳製品が原因で、乳製品を完全に絶つことで改善または全治する症例が多く知られている。

ダダモ医師のサイト(英語)
血液型と型物質に基づく食事療法の科学的な解説(英語)
ダダモ医師の著書の邦訳
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