オーラとカリスマ、リーダーシップ
人間や動物は、本能的に相手のオーラ(エネルギーフィールド)の大きさを感じとり、自分より大きなオーラの持ち主に従う傾向がある。
「リーダーシップがある」と見なされるのも、通常そのグループで一番大きく活力のあるオーラを持っている人だ。
ただし日本では見た目の活力(生命エネルギーの量)よりも、器の大きさを評価することもある。器の大きさとは、どれだけ多くのエネルギーを受け入れ、蓄え、緩衝し、いざという時に与えることができるかで測られる。
エネルギーの視点からは、「カリスマ」というのは「オーラの大きい人」のこと。アカデミックな定義で「カリスマ」の見本としてよくあげられるのはナザレのイエスだが、現代ではいわゆる「カリスマ系○○」と呼ばれる人たちもよい見本。
カリスマ的なオーラを私たちは「何か引きつけられる感じ」「思わず言うことを聞いたり、信じてしまいたくなる感じ」として経験する。芸能人やいわゆるセレブとしてやっていくにも、一定レベルのカリスマ性は欠かせない。
子供でも、大人よりはるかにしっかりとしてパワフルなオーラをもっている子たちがいる。得意の専門分野と才能を持ち、「自分」というものをすでに自覚している子供たちは、カリスマチックなエネルギーを発している。彼らのオーラはしばしば大人のオーラよりパワーがある。
人が集団を作ると、グループのオーラが形成されるが、強いカリスマ性のある人は、この集団のエネルギーを自分の意志に沿って動かす独特の才能をもっている。
人間関係とオーラの大きさ
圧倒的に大きなオーラはカリスマ性として感じられるが、普段の人間関係でも、オーラの大きさは重要な役割を果たす。
人間関係でも基本的に、より大きなオーラをもっている方が自分の言い分を通すことができる。対人間の力関係は、基本的にオーラの大きさの比較で決まる。
また組織のオーラや家族のオーラといったものもあって、日本人はとくに自分の「肩書き」を介して組織のオーラをまとうことが多い。いわゆる会社や家族の「後光」効果だ。
オーラフィールドの大きさはその時々で変化し、とくに体調や感情に左右される。恐怖や不安感、相手に対する劣等感などはオーラを縮こまらせる。
他方、練習やメディテーションでオーラの大きさを大きく広げることもできる。ただしこれは一時的なもので、つねに大きなオーラを維持できるようになるためには、普段の生活を通して自分自身を成長させ、器を育てることが必要になる。
お酒は私たちのオーラを広げる効果がある。ただしオーラ・フィールド内のエネルギーの量自体は変わらないので、つまりオーラ全体が広く薄くなる。そうなると自我や感情、身体感覚のバウンダリも薄くなる。これが、よっばらった時のさまざまな対人性の変化に関係している。

『エネルギーの海 スピリット通信』(vol. 12)
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