オーラ(ヒューマン・エネルギーフィールド、HEF)の大きさや色、密度には、個人個人でさまざまな差がある。他方で民族や文化、国ごとに共有される特徴というのもある。
この特徴は、一つの文化の中にだけ住んでいる人にはわからないが、いろいろな国を訪れたり異なる文化の人たちと関わりながら、経験をエネルギーの視点から観察することで自然と目に入るものだ。
人のオーラの全体的な色は、どのチャクラがもっとも活発に働いているかに関係する。
例えば1日の大部分を頭(左脳、知性)を使って働き生活している人のオーラは、全体に黄色っぽい。これは第3チャクラ(自我や知性の働き、左脳のデータ処理機能)の周波数域が、その人のオーラの基調になっているからだ。
オーラがもっぱら黄色で他の色味に乏しい人は、頭はよく働いているかもしれないが、感情性に乏しく乾いた感じがする。赤やオレンジがほとんどなければ肉体の活力が乏しく、免疫力も低めかもしれない。
多くの先進国では、人々のオーラは圧倒的に黄色を帯びている。これはアメリカ、ドイツ、イギリスなどの国でとくに著しく、日本でも、東京のような大都市で会社勤めをしている人にはやはり黄色が目立つ。
他方、1日の大部分を精神的なことを考えて生活している人(例えば宗教のアシュラムや僧院に入っているような人)のオーラは、青みを帯びる傾向がある。青色は内向した状態を示すの色でもあり、青色だけで生活する状態が長く続くと、物質世界の経験に興味がなくなってくる。
だからオーラの色については、単純に「どの色がいい」といった尺度は存在しない。
例えばいつ見ても同じ色のオーラをしている人は、生活や人生経験も1つの領域や視点に偏っている。オーラの色はむしろ、その時々に応じて自由に流れ、変化するのが理想なのだ。
『エネルギーの海 スピリット通信』(vol. 6)

先号で「先進国で多く見られるオーラは黄色」と書いたので、もう少し国ごとの特徴を挙げておこう。
オーラについては、いろいろな角度から観察例を挙げられる。その中でも国と民族の特性と関係づけて見てみるのは、面白く、わかりやすい。
現在のアメリカ、イギリス、ドイツやフランスを始めとする西洋型の「先進国」は、基本的に黄色のオーラ(第3チャクラ)が優位な文化圏だ。
これ以外にどこの国でも、知識人や学者で、もっぱら知性や左脳を使って働く人たちは、目覚めている時間の大半を黄色のオーラで過ごしている。
同じヨーロッパでも、イタリアをはじめとする地中海諸国はハート(第4チャクラ)文化圏。アジアではバリ島やフィリピン、マレーシアのボルネオ島。またブラジルなどもハート文化圏に入る。
ハート系のオーラは緑とバラ色を基調に、温かく包み込むような対人性が特徴だ。ただし細かなことはあまり気にせず、時間を守るといったことも気にしない。
第3チャクラと第4チャクラの関係は、「左脳と右脳の関係」と言えばわかりやすいだろう。
ハート文化圏はまた、アストラル界(幽界)との境界が薄く、霊現象や「奇跡現象」を体験しやすい環境でもある。
これに比較すると、同じアジアでも中国や韓国は元気なオレンジ色が目立つ。オレンジは第2チャクラの色で、オーラにオレンジ色の強い人は、自己主張がとてもしっかりしている。この意味ではアメリカもオレンジ色の傾向がある。
まったくオーラの色を共有しない相手とは、「周波数」が合わせにくい。つまり、相手の考えていることが理解しにくく、感じていることに共感しにくい。
日本では、どんな色をどれぐらいの頻度で見かけるかは地域によって個性がある。
東京は、以前は圧倒的に黄色で、それも疲労困ぱいして濁り、ほとんど茶色に見えるような黄色もしばしば見かけた。最近でも会社勤めの人などではこの傾向だが、複数の色が混じり合って何色と言えないオーラも見かけることが増えた。
他方で関西圏では明るめのオレンジ色を多く見かける(京都を除く)。
沖縄では全体が黄色のオーラは珍しく、適度に赤やオレンジ、それに青なども混じったカラフルな印象。
北海道では、バウンダリのふんわりとした全体に緑色のオーラを多く見かける。
『エネルギーの海 スピリット通信』(vol. 7)に加筆(2023)
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