アストラル界とは

緑の人

 アストラル界について、自分自身の観察と経験に基づいてしっかりと語ることのできる専門家は非常に少ない。

 過去にはD. フォーチュンやW.E.バトラーのような、心理学の知識と理解に基づいてアストラル界との取り組みを語り、指導することのできた優れた専門家・教育家がいたが、現在書かれたり出されている本のほとんどは、過去の文献から知識を抜き出して集めたり、伝聞・推察的なものが多く、自身がアストラル界の現象にがっぷり取り組み、臨床、研究、後進ヒーラーの指導まで行っている人はほとんどいない。

 ディーン・ラムスデンはそういう専門家の一人だ。

 日本では、アストラル的な現象は「霊現象」「幽霊」「先祖供養とたたり」といった、おどろおどろしく迷信的な内容でしか話題にならないが、実際のアストラル界は、物質世界と同じくらい膨大で多様な一つの世界である。

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 以下、ラムスデン「Astral World Basics(アストラル界の基本知識)」から抜粋翻訳。



 アストラル界についての先入観ほど、アストラル界そのものについての理解を阻むものはない。それは多く、子供の頃から抱いてきたり、ポピュラーカルチャーにより刷り込まれた恐れや思い込みだ。

 アストラル界は、我々が普段生活をする三次元の物質世界とは異なる、いわば第四の時空に存在する。そこには肉体をもたない多くの生命が住んでおり、これらのあるものは物質世界と関わることを学んでいる。それを人は「霊」「幽霊」「天使」や「悪魔」などと呼んできた。

 人間は過去何千年もの間、アストラル界との接触を求め、探ってきた。魔術師、魔女、神官、シャーマンなどは、この目に見えない領域と関わる方法を学んだ。

 近代のエネルギー・ヒーラーも、クライアントのエネルギー体のエーテル・レベルの構造にくっついたアストラル・レベルの生命や物体に出くわすことがままある。

 アストラル界はつねに有害あるいは邪悪な影響であるわけではない。実際、現時点での私の考えは、アストラル界はつねに物質界と並行して存在し、そして物質界の進化の過程に大きく有益な役割を果たしてきたというものだ。

 色々な意味で、アストラル界は物質界の「陽」に対して感覚界の「陰」と言えるかもしれない。それは受容的で、流動的であり、物質宇宙に組み込まれた、構造のあるバウンダリと自然法則の世界に対比されるものだ。

 エネルギー・ヒーラーがアストラル・レベルの現象に遭遇したなら、それをクライアントの発達について理解するための重要な入り口とする道もある。それは人間のパーソナリティ(人格)よりも深いレベルにつながっているからだ。アストラル的な影響はクライアントを、その魂としてのアイデンティティに、より明確に結びつける。

 人間の本質はエネルギー・レベルの意識的存在であり、肉体の死によって限られず、有機的なエントロピーによって制限されない。肉体としての死は避けられないが、魂は人生のレッスンをすべて吸収し、進化へと向かう。

 アストラルの領域は、継続的な魂の発達を邪魔するものではなく、むしろそのために欠かすことのできないパートナーであると私は思う。アストラル界と取り組むことは、魂の成長を促す力と取り組むことである。アストラル界のエネルギーないし存在と向かい合うことは、短く限られた肉体の寿命が課す制限を打ち破ることだからだ。

 直線的な時間の限られた枠組みを繰り返し越えることによって、我々の自己アイデンティティは溶融され、再構築される。そこから「自己の精神は不死なのだ」という現実に深く触れることが可能になる。

 アストラル界との予期しない遭遇は、臨死体験のような生命を脅かす出来事、変性意識状態を引き起こすタイプの精神的儀式、あるいは向精神性ドラッグ(アヤワスカ、ペヨーテ、シロシビンを含むキノコなど)を使用した場合に起こりうる。

 しかしより普通には、夢の状態で経験される。眠っている状態でも目覚めている状態でも、あるいは眠りと覚醒の間に存在する入眠時の状態のいずれでも可能だ。それは外部の観察者には、ヒーリング経験の時の変性意識状態と似たものに見える。

 エネルギー・ヒーラーは、物質世界、エーテル界、アストラル領域の間の生きた掛け橋として働き、クライアントの自分自身とまわりの世界の本質の知覚がシフトするのを支えることで、クライアントが成長するのを手助けすることができる。

 このようなシフトが起きる時、古い形の「現実」の視点は薄れていき、新しい、より統合された現実がとって代わる。「現実」の見方が変化する時、「現実」を見る本人自身が変化する——より正確には、より高い精神的な
知覚と視点を思い出し始める。

 それが起きる時、つまり自己の本質が思い出される時、人生のあらゆるものが変わり始める。新しい可能性に目覚め、自分の人生の多くの隠された影響に気づき始める。

 この経験によって、人生の観客でいつづける代わりに、自分の人生を自らのものにし、生き始めることができるようになる。ここからすべてが変わるのだ。

緑の人

原文 Dean Ramsden©2010/日本語訳 王由衣©2011

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