近代ヒーリング研究の母 ヴァレリー・ハント博士の論文「ヒーリングとバイオスカラー・エネルギー」(抜粋翻訳)

Home » 人はエネルギーの海に住んでいる » チャクラ オーラ エネルギーフィールド » 近代ヒーリング研究の母 ヴァレリー・ハント博士の論文「ヒーリングとバイオスカラー・エネルギー」(抜粋翻訳)

 オンラインのメールマガジンとして発行していた『ヒーラー&アルケミスト』は現在、無期限の発展的休刊になっているが、長く続いた連載の中に、ヒーリングやアルケミーの分野での重要な文献を訳出して紹介するというコーナーがあった。その中で2005年に何回かに分けて、ハント博士の記事を抄訳していた。以下にその一部を載せる。

 ヴァレリー・ハント博士は近代エネルギー医学、とくにそのリサーチ面での「母」である。

 ロザリン・ブリエールとエミリー・コンラッドの長年の友人であり、ブリエールやバーバラ・ブレナンの著作をはじめ、科学的な視点から書かれたヒーリングの本には必ず彼女の名前が、カリフォルニア大学ロサンゼルス校でのオーラフィールド(ヒューマン・エネルギーフィールド、HEF)についての実験とともに登場する。

 以下は、博士が最後まで研究努力を注いでいたバイオスカラ・エネルギーについての論文から訳出。


[読みやすさのために改行を追加]

ヒーリング・パワーとしてのバイオスカラ・エネルギー

 [前略]

……自分が探している未知のエネルギーは、自分が研究してきた電磁場に関係はしているが、どこか違っているものだといつも感じていた。それは新しい次元と性質を持っているはずだった。

 古代の文化と宗教の哲学には、「気」「サイ(プシュケー)」「生命力」等と呼ばれるエネルギーの存在が織り込まれている。それを信じることに反対ではなかったが、科学者として私が探していたのは、実質的な効果をもたらす力のあるエネルギーで、それは肉体の内部や外部で作り出されるもので、生物学的な情報を、超心理学的知識と融合できるものであるはずだった。   

 この線に沿って、最初の新しい洞察が訪れた。

 それは数人の著名な心霊外科医たちの手術に立ち会い観察させてもらっていた時のことだった。私には、彼らが実際に肉体の組織を切除したかや、症状を治したかどうかに興味はなかった。ただ彼らが肉体を痛みや出血なしに開き、傷を残さずに閉じることができるのかにだけ興味があった。

 ある手術では、患者の切開された箇所に自分の指を入れさせてもらった。私の指は腸や骨膜に触れた。死体を使って解剖学を教えてきた長い経験から、それらは馴染みのものだった。

 またある時、心霊外科医は「汚染物質を吸わせるために」、巻かれたままのガーゼを切開した箇所に押し入れた。彼がその切開箇所を閉じる前に、私はガーゼをつまませてもらい、引っ張った。驚いたことに、皮膚と切開箇所はガーゼに引っ張られて動いた。その時にようやく私は、彼が確かに肉体を開いているのだと確信した。しかしどうやってかはわからなかった。 

 後になって、驚くべき発見があった。

 私の見てきたヒーラーたちは、そのオーラフィールドから電磁エネルギーを輝かせていた。しかしこれらの心霊外科医たちのオーラフィールドは輝いておらず、彼らの体は不活性の柱のようだった。これはあまりに奇妙なことだったので、私は自分が、肉体をいとも簡単に開く彼らの行為に驚いて、電磁場を知覚する能力を失ったのだと思った。

 その時、世界的に有名な動物コミュニケータでヒーラーのサマンサ・クーリィが入ってきた。彼女のオーラフィールドはいつものように強く輝いていた。それで、心霊外科医の作り出すエネルギーは、優れたヒーラーが作り出すものとは違うのだと気づいた。   

 そのエネルギーが何であり、どうやって作り出されるのかは、まだ謎だった。   

 何週間か後、私の中の執拗な問いと、蓄積されつつあった手応えは一つになった。心霊外科医たちの仕事は電磁波の作用を用いない。だがどのようにしてか、彼らはその劇的な仕事を、強く膨大で、しかしより受動的なエネルギーを用いて行っているのだ。

 それから、15年ほど前のサイコトロニクス会議で、トム・ベアードンとエルドン・バードに会った時のことを思い出した。彼らはスカラ・エネルギーについて講演し、執筆していた。その時すでに私はこの情報の重要さに気づいていたが、そのエネルギーを自分の研究分野である電磁波の働きに関連づけることができなかった。

スカラ・エネルギーについて

 ……「スカラ」[英語の発音は「スケイラー」]という語は、20世紀のはじめにニコラ・テスラにより用いられた。それは強力な非ヘルツ型(周波数のない)エネルギーの一種で、彼はそれを宇宙波と呼んだ。アインシュタインは1920年代にスカラ・エネルギーについて触れている。

 しかし今日でも、近代物理学の教科書や学会の出版物はそれについて触れようとしない。これは理解できないことだ。

 我々のよく知る電磁場には、測定可能な周波数、波の働きと動きがある。スカラ・エネルギーは周波数が0の、静止した変化のないエネルギーで、したがって現在の周波数測定機器で測ることができない。これがどうやって生み出されるかはわかっていないが、その影響から、それが空間に存在し、力があることはわかっている。

[中略]

スカラ・エネルギーのヒーリング効果

1)循環をよくする
      1950年、ドイツのマックス・プランク研究所で、機械的に発生させたスカラ波を、生きた細胞を含んだ液体を入れたペトリ皿に送ると、固まっていた細胞は分離して、より活発になった。

 すべての病気、怪我、組織の退化には、腫れと血液とリンパの循環の停滞が伴い、そこから体の癒しに関係する物質が患部に届かなくなる。スカラ・エネルギーの持つ拡張力は、明らかに腫れや停滞による圧力を除き、循環をよくする。   

 我々は、スカラ・エネルギーが驚くほど腫脹を軽減させるのを発見している。スカラのゼロ周波数はイオン化されないので、これは液体のイオン化によって起こるのではない。

2)生化学的な効果

 ……ラインの研究によれば、スカラ・エネルギーにさらされたリンパ細胞は、細胞分裂が75%増加した。……また神経細胞間の基本的生化学的コミュニケーションの調整効果があった。

      ……我々のリサーチでは、個人の電磁場(電磁フィールド)の特徴的パターン、おそらくその個人のフィールドの整合性が、これらのエネルギーへの反応性に関係する。…… 

[後略]


全文はこのページ(英文) Bioscalar Energy: The Healing Power (2000年、PDF)

ハント博士の著作 
Infinite Mind: Science of the Human Vibrations of Consciousness』(ハードカバー)

『エネルギーの海 スピリット通信』(vol. 39)


© 2024 Yui Wang. All rights reserved. あらゆる媒体におけるすべての版権を所有。
 このブログ内の文章と画像を含むすべてのコンテンツを、一部と全体に関わらず、許可なく外部の媒体、メディア、ブログ、SNS、ポータルサイト、その他のオンライン媒体および印刷物等に転載・転用することを禁じます。

ヒーリングとアルケミー をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む